安藤 忠雄 著
数々の名建築を手掛けている筆者の半生記である。
筆者は、経済的理由・成績から大学にも行っていないが、大学で勉強する全教科書を１年で、読破する。
また、クライアントから建築士の資格を持っているのかと問われ、これも仕事の合間をぬって勉強し、二級建築士、一級建築士の資格も一発で取得している。
世界の優れた建築を見たくで、１人で、海外へ渡航する。
筆者のここぞと言う時の集中力には圧倒される。
必死に戦っている筆者の姿にひかれるためか、多くの財界人、芸術家との交流も幅広い。
建築は、依頼者の思いが詰まっている事もあり、本書で取り上げられている建築はどれも語り尽くせない物語があり、それを聞くだけでもおもしろい。
大きな建築は、どれも、コンペになり、勝ち残る事は非常に厳しいと感じた。
このようなコンペに勝ち残る、すなわち、仕事を勝ち取るには、積極的に仕事にチャレンジする姿勢が必要だ。
このチャレンジは、そのコンペに勝ち残れなくても、その後の仕事に役立つ。
筆者の仕事ぶり、言葉は、読者に元気とやる気を起こすことができると思う。
2012年3月11日 第1刷
発行所 日本経済新聞社
ISBN978-4-532-16816-2
C0023 \1905E