矢崎 存美 著
ぶたぶたさんシリーズの１冊である。
ぶたぶたさんの設定は非現実的で、少し物語の中に入りにくい所があったが、ぬいぐるみ的な人物が登場するファンタジーなのだと思った。
最近、ぬいぐるみおとまり会と言うイベントが、図書館で行われているそうだ。
物語では、図書館の新人司書と図書館好きの中学生が、ぬいぐるみおとまり会を企画し、準備として、ポスター作りなどを行おうとする。
そこに事故で弟を亡くした元カメラマンやぶたぶたさんが絡んで来る。
元カメラマンは、弟のカメラに写っている写真や弟の携帯にある女性の連絡先のなどから生前の弟を知ろうとする。
司書の姉とその娘の親子関係は何となくぎこちない。
ぬいぐるみおとまり会の実施をとおして、親子の心を通わす。
ぶたぶたさんは、食べたり、お酒を飲んだりするのが好きだし、誰とでもすぐ仲良くもなれるようで、人の心を開かせてくれる。
2012年12月20日 初版1刷発行
発行所 (株)光文社
ISBN978-4-334-76501-9
C0193 \495E