アニリール・セルカン 著
本のそでには、気鋭の科学者が自身の体験をもとに記す青春ストーリーと記されているが、・・・。
スイスの全寮制の学校で、いたずらをして、退学になった13人の少年たちが、ドイツに集まりタイムマシンを作ろうとする。
最初は、子どもたちの単なる思いつきや夢として取り合わなかった大人たちも子どもたちの熱意に動かされる。
やがて子どもたちやその親たち、また、科学者たちの協力により、タイムマシンが作り上げられる。
そして、公開実験が行われ、スイッチとともに、タイムマシンから強い光が放たれる。
果たして、実験は成功したのだろうか？
残念ながら、実験は失敗に終わったが、少年たちは国境を越え、希望に向かって進む。
筆者は、本書出版の時点では、東大大学院建築学専攻助手 工学博士であり、トルコ人初の宇宙飛行士候補にも選ばれたとある。
しかし、経歴詐称や研究論文ねつ造があったと言う事で、学位取り消し処分になっているそうである。
実話に基づく夢のある物語と思って読んだので、経歴詐称と聞いて驚いた。
東大で学位取得したり、本を出版したりすることができたというのもすごいと思った。
2006年11月27日 1版1刷発行
発行所 日経BP社
ISBN4-8222-4555-1
C0095 \1300E