安野 光雅 著
タイトル通りの本である。
画家の安野光雅の子どもの頃のできごとから、最近のできごと・交友関係まで綴った作品である。
一篇ごとに文章とそれにちなんだ挿絵が描かれている。
どの絵も水彩の穏やかな絵である。
大正15年生まれの著者が、昔の人々の素朴・のどかな面をユーモラスに記したところもあるが、戦争当時の悲惨なできごと、不合理、また、意図しない別れについても記している。
また、同年代の知り合いも減ってきているということで、交友のあった人々との縁や思い出についても書かれていて、懐かしい人も登場する。
2014年5月10日 第1刷発行
発行所 （株）文藝春秋
ISBN978-4-16-790102-8
C0195 \680E