東野 圭吾 著
小説作家、出版社、編集者など小説業界をテーマにした短編小説集である。
手段を選ばず作家に作品を書いてもらう編集者、作品の映像化に夢を膨らます若手作家、無理矢理誘われたゴルフで先輩作家との付き合いにへとへとになる作家、窓際にまわされ新人賞を取ってプロ作家デビューを目指す会社員、新しい文学賞を創設し会社を盛り上げようとする出版社、娘の結婚したいと言う相手が小説家と聞いて心配する父親などが登場する。
いずれも少しひねったブラックな内容になっている。
誇張されているところはあるかもしれないが、人気のある小説家自身が書いた小説なので、小説業界で、実際にある話のような気がした。
2012年1月25日 第1刷発行
発行所 （株）集英社
ISBN978-4-08-746784-0
C0193 \619E