ロビン・スローン 著
島村 浩子 訳
Webで発表したものをもとに出版したものだそうだ。
GoolgeやIT用語等も出て来る今風の物語だ。
ペナンブラ書店は、手前が普通の書店だが、奥の方ははしごをかけて登らないと取れないほど古い本がたくさん詰まっている。
しかも、奥の方の本は、Googleで検索しても出て来ない本で、極限られた人が、借りに来るものだ。
失業した主人公は、このペナンブラ書店の夜間店員として、働き始める。
勤務中に来た客のことを日誌に記録することも仕事だ。
主人公は、この奇妙な書店のことを知りたいと思い日誌を調べることを考える。
アーチストであるルームメイトの力を借りて、外見をまねた模造品とすりかえ、日誌を持ち出す。
日誌をガールフレンドで、Google社員のキャットが、日誌をスキャン、文字認識してくれる。
過去の貸し出し履歴を本の位置にマップしていくと誰かの顔の絵が浮かび上がって来る。
ペナンブラ氏は、秘密の組織のメンバーとして、書店を経営しているようだ。
日誌を持ち出したことが、組織の知るところとなり、ペナンブラ書店は閉じられる。
ペナンブラ氏と書店を救うため、主人公が、組織本部の図書館に忍び込み、組織が守ってきた一冊の暗号化された本の解明を目指す。
Googleの技術とコンピュータ技術によって、暗号解読できるのだろうか？
2014年4月25日 発行
2014年6月5日 再版
発行所 （株）東京創元社
ISBN978-4-488-01018-8
C0097 \1900E