V・E・フランクル 著
山田 邦男、松田 美佳 訳
筆者は精神科医であり、第二次世界大戦下、ナチスに強制収容所に送られた。
戦後は、精神療法医として、ロゴセラピーとして、「生の意味」を見いだす支援を行う。
また、強制収容所での体験も踏まえて、著述や講演を多く行った。
本書も3章から構成されているが、各章がそれぞれ1回の講演での内容になっているそうだ。
3章をとおして、生きることの意味を述べている。
どのような人生にも意味を見いだすことができる。
意志を持って生きることにより意味のある人生になる。
収容所で過酷な環境下にあろうとも、また、病気や障害を持っていても意志をもてる。
苦悩すること自体も意味がある。心の病を持つ人は、苦悩することもない。
人間はあらゆることにかかわらず、「人生にイエスと言う」ことができると訴える。
色々なことで生きる気力を無くした人に、人生には意味があると言うことを気付かせる。
1993年12月25日 第1刷発行
2008年5月30日 第43刷発行
発行所 (株)春秋社
ISBN4-393-36360-4
C0011 \1700E