トルーマン・カポーティ 著
安西 水丸 訳
本書は、著者が作家としてデビューする前に書いていた作品だそうだ。
著者の死後、著者の親戚が、持っていた手紙や写真・原稿等をサザビーのオークションに持ち込んだ。
その中に、未発表の本書の原稿も含まれていたそうだ。
少女の一夏の恋の物語だ。
グレディは、裕福な一家の次女として生まれ、鋭い感受性をもつ。
両親は、ニューヨークの暑さを避け、フランスへ旅行する。
この夏、グレディは、両親との旅行を避け、ニューヨークに一人残ると言う。
それは、ある理由があるからだ。
クライドと言う駐車場で働く若者と一緒にいたいためだ。
両親のいないニューヨークでグレディは、クライドと一緒に過ごす。
クレディの家にも行き、結婚すると言う。
若者二人の繊細な気持ちのやり取り、すれ違い等が綴られる。
夏が終わり、両親が戻って来る時、二人の一夏の物語はどうなるのだろうか。
2006年9月13日 第1刷発行
発行所 (株)ランダムハウス講談社
ISBN4-270-00142-9
C0097 \1600E