ザナー・ナオウラ 作
森川 弘子 訳
ドイツ、北欧フィンランドを舞台にした児童向けの物語である。
マッティは、フィンランド人のパパとドイツ人のママ、そして弟のサミとドイツに暮らす小学生だ。
物語中には、色々な嘘と本当が出て来る。
イルカが池にいると言うエイプリルフールの新聞記事にだまされて、イルカを見に行く。
テレビ番組で、絶滅しそうな動物を救う募金に両親が支援していると言うのが嘘だったと知り、パパとママの小銭を貯めている瓶を持って銀行に行く。
ママは、湖の畔の家に住みたいと思っていて、家の当たる抽選に申し込む。
パパもバスの運転手を止めて、ソフトウエアエンジニアになりたいと思っている。
マッティは、友達のツーロが夏休みをフィンランドで過ごすのに合わせて、フィンランド行きたいと思っている。
フィンランドの湖畔の豪邸の夏の期間の管理人を募集しているのを見つけて、パパのふりをして申し込む。
そして、その豪邸が抽選で当たったとママをだます。本気にした両親は、仕事を辞め、家も空けて、豪邸に向かう。
果たして、マッティ家族はフィンランドでどうなるのだろうか？
2013年10月25日 第1刷発行
発行所 (株)岩波書店
ISBN978-4-00-115662-1
C8097 \1600E