伊坂 幸太郎 著
主人公は、望月家の緑のデミオである。
作中では、車たちも意識を持ち互いに会話をする。車たちのコミュニティと人のコミュニティの話が二重に進む。
車たちは、人の話していることが分かる。ただし、自分だけで動くことはできず、人が運転しないと動くことはできない。
物語は、元女優が望月家のデミオに偶然乗る所からは始まる。
しかし、その女優と不倫相手とされる男性が、パパラッチに追いかけられて、トンネルで事故を起こして焼け死ぬと言うショッキングな事故が起きる。
望月家の生意気な小学生の次男坊亨と少し頼りない長男の良夫は、女優を事故直前に車にのせたことから、事件に関わってゆき、パパラッチと目される玉田とも知り合う。
また、望月家の長女まどかの恋人が不良グループの事件に巻き込まれそうになったり、亨の友達がいじめにあったりする。
亨が玉田の力も借りて、トンネルの事故の真相にせまる。また、長女や友達の窮地を救う。
2013年3月30日 第1刷発行
発行所 朝日新聞出版
ISBN978-4-02-251062-4
C0093 \1600E