原 宏一 著
モーレツサラーリーマンの咲元が海外出張から戻ると社内派閥の力関係が代わり、突然、部下もいない閑職に回される。
一方、プライベートでは、町内会の役員が回って来て、その役員会に出ることになるが、役員会は、昔からの役員に仕切られて、毎年同じ行事をやっている。
役員会で、例年のフェスタに異議を唱えた咲元は、元町内会長他の役員に対して、同じ予算で、10倍熱くなる企画を提案することになる。
会社での提案のやり方をまねて、本命と当て馬の企画を立てる。
本命のペット＆ジョイと当て馬の火の玉祭りを役員会に提案するが、あろう事か、当て馬の火の玉祭りに、元会長派役員が賛成し、咲元がその実行責任者に祭り上げられるはめになる。
咲元が根を上げて、祭り企画を取り下げることを狙った嫌がらせのようだ。
町内会でピンチに陥った咲元は、会社でも、早期退職を持ちかけられる。
火の玉祭りは、最初は、当て馬としか考えていなかったが、考え出すと、単純だが、熱くなれるものを感じ、家族や地元の賛同者たちと本気で考え、新しく、これから長く残る祭りを作ろうと言う意欲がわいて来る。
会社も早期退社し、家族や賛同者を巻き込み、いくつもの障害を乗り越えて新しい祭り作りに邁進することになる。
タイトルの通り、熱く元気になる作品だ。
2012年2月23日 第1版第1刷発行
発行所 (株)PHP研究所
ISBN978-4-569-80242-8
C0093 \1600E