小佐田 定雄 著
ひこねのりお+いえがも 画
巻の三は、桑名から、伊勢、京都、大坂と旅をする。
弥次喜多道中は、相変わらず、色々失敗と笑いの繰り返しだ。
饅頭の大食い競争したり、十返舎一九に扮するがばれて大恥をかいたり、舟の途中下船で舟を間違えて、出発点に戻ったりと色々失敗する。
巻の二でも登場した長松に再会し、長松達の旅の目的を知る。長松は母を訪ねて長旅をして、母の元にたどり着いた所だ。
長松を我が子のように可愛くなった弥次さんは、長松の母との再会を喜ぶと共に、長松との別れを淋しく思う。
やがて、旅は大坂にたどり着き、最後に寄席に案内してもらうが、『本番まいりまーす』の声がかかる。
これまでの旅全体が番組収録だった？
昔も今（未来？）も変わらない笑いを求めての番組だったようだ。
江戸時代の東海道膝栗毛を一ひねりしたお話だった。
2009年12月12日 初版第1刷発行
発行所 (株)くもん出版
ISBN978-4-7743-1656-7
C8393 \1200E