万城目 学 著
中国の古典の脇役を主人公にして、古典の主役との関係を物語にした作品だ。
中国の古典を知っていれば、もっと楽しめる物語だと思う。
5編の短編から構成される。
原典とした作品は、西遊記、三国志、史記である。
それぞれの主人公は、普段は、脇役なので、細かな感情などが描かれないのだろが、本作品では、主役に勝るとも劣らない物語がある。
また、出来事としては、一つかもしれないが、物語は、一人一人にあること、見方が変わると別の物語になることを教えられた。
新潮文庫 ま-48-1
平成29年1月1日 発行
発行所 (株)新潮社
ISBN978-4-10-120661-5
C0193 \490E