浦沢 直樹 × 手塚 治虫 著
本作は、手塚治虫の『鉄腕アトム』に含まれる「地上最大のロボット」の回を原作としたものだそうだ。
戦争に巻き込まれたロボットと人間の物語である。
国連維持軍として、紛争地域に送り込まれた最高水準のロボットたちは、激しい戦闘と悲惨な状態に接して、心に傷を持って帰ってきている。
そのロボットたちを誰かが襲って、順番に殺して行く。
誰が、何のために、ロボットたちを襲っているのか？
高度な人工知能を持ったロボットたちは、感情や憎悪なども持つようになる。
アトムもそのロボットの一人であり、やがて、同じように何者かに襲われ、殺される。
アトムを作った天馬博士が、アトムを修理する。その際に、殺されたロボットの記憶も埋め込む。
アトムは再び目覚めるが、憎悪が勝るのか？
人間以上の能力を持つ彼らが感情を持つことは、別の苦悩が発生させているようだ。
また、力による争いの虚しさを描いていると感じた。
PLUTO (1)
2004年11月1日 第1刷発行
発行所 (株)小学館
ISBN4-09-187431-2
C9979 P524E
PLUTO (2) ISBN 978-4-09-187432-0
PLUTO (3) ISBN 978-4-09-180237-8
PLUTO (4) ISBN 978-4-09-181006-9
PLUTO (5) ISBN 978-4-09-181556-9
PLUTO (6) ISBN 978-4-09-182127-0
PLUTO (7) ISBN 978-4-09-182386-1
PLUTO (8) ISBN 978-4-09-182524-7