第19-20週

Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

歌野 晶午 著

7篇の短編ミステリーが収録されている。
表題作ほか、「椅子?人間!」「陰獣幻戯」など、どこかで見たようなタイトルがつけられている。
いずれも江戸川乱歩の名作ミステリーを下地にして、AIやライフログなど現在のテクノロジーも使って、原作をさらにひねった作品になっている。
乱歩の作品をよく知っている人には、アレンジの内容も面白いのではないだろうか?
ミステリーのトリック内容だけでなく、事件に巻き込まれているが、その状況や事実が分からないという精神的な恐怖感を感じる不気味さがある。
また、結末の予想ができずに、各作品とも結末まで一気に引き込まれる。

2016年10月31日 初版発行
発行所 (株)KADOKAWA
ISBN978-4-04-104629-6
C0093 \1500E

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