サルトル 著
佐藤 朔 訳者代表
新国立劇場で上演された「出口なし」を観劇したので、原作を読んで見た。
小さい文字であるが、20ページ少しの短い戯曲である。
3人の男女が、窓もドアもない密室に案内される。
3人は、人には言いたくない過去を持っているようだ。
密室に閉じ込められた３人は、挑発し合い、お互いの過去を吐露し出す。
どうも３人は、既に、故人となっているが、この世に留まり、自分の人生を悔恨している様でもある。
舞台セットもシンプルで、ほぼ３人のセリフだけで、上演される演劇であり、役者の力が現れる作品である。
1977年10月25日 初版第1刷
1999年1月20日 初版第5刷
発行所 筑摩書房
ISBN4-480-20689-2
C0397 価格不明