西澤 保彦 著
腕貫探偵が、謎解きする６編の短編連作ミステリー小説である。
探偵とあるが、本業が市民サーヴィス臨時出張所で相談に乗る少し変わった男である。
各小編とも話の中心となる人物は異なるが、腕貫探偵が、各事件の状況や話を聞いて見事に事件を解決する。
また、腕貫探偵は、相当な食通のようで、市内のグルメやレストランを知り尽くしている。
６編の事件は、全く関係なく、事件の内容もかなり異なる。
一見、単純な事件のようだが、事件の真相は異なっている。
レストランに強盗が押入るが、別の狙いがあるようだ。
夫が妻を車の中で殺したと自首するが。
かつての片想いの相手と一緒に写った写真を見つけたが、写真を撮った記憶がない。
突然亡くなった倹約家の元女性教師の通帳から５千万円が消えていた。どこへ消えた？
腕貫探偵を勝手にダーリンと呼ぶ女子大生たちも話に色をつける。
2012年6月15日 初版第一刷発行
発行所 株式会社実業之日本社
ISBN978-4-408-55082-4
C0193 \600E