A・J・フィン 著
池田 真紀子 訳
主人公のアナは、広場恐怖症という病気で、家から一歩も出られない。
元々は、精神分析医で、夫と娘の三人で、高級住宅に住んでいたが、現在は、夫や娘とも離れて、その大きな家で、一人で住んでいる。
家から、出られないため、家で、古い映画とアルコールに浸った生活をしている。
そして、窓から、近隣の家を覗き見ることを楽しみにしている。
隣家に夫婦と息子が引っ越して来て、息子が引越しの挨拶に来るなどし、息子・妻と顔見知になる。
しかし、いつものように、アナが、窓から隣家を覗いていると、妻が胸にナイフを刺されて、倒れるところを目撃する。
慌てて、アナは、警察に通報し、隣家に駆けつけようとするが、家から出たところで、広場恐怖症のパニックに襲われ、意識を失ってしまう。
アナは、駆けつけた救急隊に助けられるが、アナが、アルコールと広場恐怖症の薬を常用していることなどから、誰も事件のことを信じてくれいない。
しかも、隣家の妻に会わせてほしいと頼むと見たことのない女性を紹介される。
上巻はここまでであるが、下巻では、事件が起きたことを信じてもらえるのか？事件は解決するのか？楽しみである。
2018年9月25日 初版発行
発行所 株式会社 早川書房
ISBN978-4-15-209796-5
C0097 \1600E