バーバラ・ギャラニ 著
池本 尚美 訳
世界のダンプリングと呼ばれる食品について記した本である。
ダンプリングは、中国の餃子等をまず、思い浮かべたが、本書を読んだら、そこに含まれるものが非常に幅広いことがわかった。
一口で定義するのは、難しそうだ。小麦を練って作った食品が近いのかもしれないが、ジャガイモや米などをこねたものも含まれるようだ。
世界中に、ダンプリングに属するいろいろな食品がある。餡として詰めるものも多様だ。わんたん、ラヴィオリ、餃子、団子など多様だ。
日本の団子や饅頭もダンプリングの一種だ。
ダンプリングは、少ない肉類をみんなで分けて、ボリュームを増す食品にもなるが、祝祭の際に作る特別の食品にもなる。
日本では、餃子を焼き餃子として食べるので、焼くこともダンプリングの調理法として多いのかと思ったが、世界のダンプリングの料理は、煮たり、蒸したりすることが主のようだ。
スープに浮かべたり、ソースを掛けたりが多い。
本書では、世界のダンプリングの紹介の他、各国のダンプリングの歴史、ダンプリングが登場する民話や文学、映画など、最後にダンプリング料理の作り方が紹介される。
世界に色々なダンプリング料理があり、食べて見たくなった。
2019年8月27日 第1刷発行
発行所 株式会社原書房
ISBN978-4-562-05655-2
C0022 \2200E