ジェイン・ハーパー 著
青木 創 訳
著者はオーストラリア在住で、オーストラリアの広い森を舞台にしたサスペンスである。
森で、社員の一体感・協調性などを学習する合宿研修に参加した企業の女性チームの1人が消える。
森の中を２泊３日で、キャンプしながらツアーするものである。
同時期に出発した男性のチームは、予定通り戻ってきたが、女性チームは、予定時期を過ぎても戻ってこない。
やがて戻ってくるが、一人は怪我をし、一人は、蛇に噛まれ、さらに一人は、途中で、いなくなてしまったと言うことで、帰って来なかった。
戻って来なかった、一人は、自分勝手で、みんなから恨みを買っても不思議はない女性だ。
しかも、この女性は、連邦警察から、企業の不正を取り締まるための証拠の契約書を会社から持ち出すことを協力依頼されていた。
この女性が、失踪した頃に、女性の携帯電話から、連邦警察の担当警察官の携帯に留守電が残されていた。
物語は、研修中の女性たちが大自然の中で生の声や姿が次第にあらわになっていくパートと連邦警察官が調査を進めてゆくパートが交互に語り進められる。
女性チームに何が起きたのか、また、参加した女性たちが、実生活で抱えている問題や会社での出来事などが関係しているのか、ストーリーは最後まで、結末がわからない。
2019年8月15日 発行
発行所 株式会社 早川書房
ISBN 978-4-15-183552-0
C0197 \1220