和田 誠 著
筆者は、イラストレーター、エッセイストで、昨年秋に亡くなった。
本書は、筆者が、装丁した本の中で、気に入った数行を取り上げて、本を紹介しつつ、あれこれ語っている。
筆者のイラストは、素朴なタッチであるが、描こうとするものの特徴を上手く捉えていて、感心させられる。
筆者は、1000冊くらい装丁したということで、驚かされる。本書では、その中の100冊を取り上げている。
色々な人の本を装丁しているが、どれも現物を手にとってみて見たい感じがする。
取り上げられている本の作者や登場人物も多く亡くなっていて、83歳で亡くなった筆者の長きに渡る業績を感じた。
紹介されている本の何冊かを選んで、読んで見たいと思った。
2014年5月25日 初版第1刷発行
発行所 七つ森書館
ISBN978-4-8228-1402-1
C0095 \2000E