小野 不由美 著
十二国記シリーズの本編の第一作である。
初出は1992年であるが、昨年最新刊が出版され、長寿のシリーズとなっている。
ファンタジーライトノベルであり、読みやすい物語である。
女子高に通う陽子の元に、突然、正体不明の者たちが現れ、神と半獣の人達がすむ異界に連れて行かれる。
しかし、陽子を守ると言ったケイキという男は姿を消してしまう。
陽子は、たどり着いた功国で、異形の獣や妖魔に襲われる。また、出会う人には、裏切られる。
陽子は、故国に戻るすべを必死で探し、さまよう。ねずみの半獣楽俊と出会い、雁国の王が、この異界に連れて来られた理由や異界のことがわかるのではないかと、教えてくれる。
雁王に会い、自分に与えられた運命を知った陽子は、悩みながらも、大変な一歩を踏み出す。
平成24年7月1日 発行
令和元年12月15日 15刷発行
発行所 株式会社 新潮社
(上)ISBN987-4-10-124052-7
(下)ISBN987-4-10-124053-4
C0197 \900E