西 ジェームス 著
多くの日本人は、英語を理解するときは、英語を一旦日本語に翻訳して、日本語として理解する。
また、英語を使おうとするときは、日本語を英語に翻訳しようとする。
本書では、英語は、英語のまま処理することが望ましいと言っている。
日本語を使う際の日本語脳と英語を使う際の英語脳の両方を鍛えることが必要である。
英語脳を鍛えるためのプログラムの説明である。
そのプログラムは、入門の10級から日常会話に不自由しないレベルの1級、そして、英語で討論に参加できる初段から英語を駆使して世界で活躍できる四段までの14ステップで構成される。
各ステップで、使う教材や勉強の仕方をステップごとに述べている。
初段で、TOEIC900を越えるレベルであるが、ここまでで、英語を母国語とする国の高校生レベルだそうだ。
有段者になって、ようやく大学レベルで、英語で、研究や仕事ができるレベルになるそうだ。
英語のプロを目指すには、四段くらいの力が必要だ。
本書の1級レベルに到達するには、月50時間の勉強を13ヶ月程度必要と言うこと、さらに有段者のレベルは、英語にどっぷり浸かり、数千から1万時間レベルが必要だそうだ。
一朝一夕に、英語脳を作ることは難しいと思った。
2012年10月25日 初版発行
発行所 株式会社 国際語学社
ISBN978-4-87731-645-7
C0082 \1200E