宮沢 賢治 著
吉本 隆明 著
郷原 宏 解説
注文の多い料理店、風の又三郎、銀河鉄道の夜などの有名な作品を含む、宮沢賢治の物語22作品と詩12篇を集めた本である。
宮沢賢治は、1986年に現在の花巻市で生まれた。
宮沢家は、岩手県でも有数の商家だったが、当時、岩手県では、飢饉が続き、幼い時から貧窮に喘ぐ農民を身近に感じて育ったそうである。
商家を継ぐことを期待されたが、商売に身が入らない為、盛岡高等農林学校に入学し、その頃から、文学の才能が、開花する。
方言で、書かれている作品もある。また、自然・動植物や生死を扱う作品が多く、独特な世界観を感じる。
ファンタジー・SF的作品が多く、どの作品もそれほど長いものではないが、少し考えさせられるものがある。
今回、初めて読んだ作品では、グスコーブドリの伝記が、面白かった。
2007年9月9日 発行
発行所 株式会社 宝島社
ISBN978-4-7966-5939-0
C9493 \762E