ヴァレンティナ・キャメリニ 著
杉田 七重 訳
増田 ユリヤ 解説
スウェーデンの環境活動家として、有名になったグレタ・トゥーンベリについて記した本である。
グレタは、15歳の2018年8月20日に、国会議事堂の前で、「気候のための学校ストライキ」の木製ボードを持って座り込みを始めた。
本書では、グレタが、ストライキを始めた理由、この活動がどう広がったか、そして、世界の反応が書かれる。
わずかの期間の間に、世界の環境会議などで、スピーチをする機会も得て、世界の若者に仲間を増やしている。
政治家をはじめ大人は、環境保護には賛成してくれるが、実際には、何も対応していないとグレタは怒る。
グレタの活動を見守り、支援してくれている両親の姿も描かれる。
学校に行かず、ストライキを行っていることには、苦言もあるが、大切な学校を休んでまで抗議活動を行わなければならないほど環境問題が危機的状況だと訴えている。
グレタは、義務教育を終えて、進学しているそうである。
なかなか、グレタほどの活動はできないが、身の回りで、環境を守る活動してゆきたいと感じた。
2020年1月24日 初版第1刷発行
発行所 西村書店 東京出版編集部
ISBN978-4-86706-007-0
C0036 \980E