アンソニー・ホロヴィッツ 著
山田 蘭 訳
元刑事の探偵ホーソーンとアンソニー・ホロヴィッツは、シャーロック・ホームズとワトソンのように、物語中で、探偵とその相棒で事件の記録者の関係であるが、アンソニー・ホロヴィッツは、本書の作者でもあり、実在する人物であるところが、物語を複雑にしている。
離婚専門の弁護士が、殺される事件が発生する。
裁判の相手が、口走った脅しに似た方法で、殺されていた。
今回の事件では、ホーソーンに手柄を立てられたくない警部、巡査が、アンソニーの活動の邪魔をするなど、一筋縄でゆかない。
裁判の依頼人も弁護士に明かしていない事実があるようだ。
殺人事件の前日に、殺された弁護士の学生時代の友人で、一緒に洞窟探検をしていた仲間が、不審な死に方をしていたことがわかった。
また、その洞窟探検で、仲間の一人が、事故死する事件も起きていた。
弁護士が、事故死した仲間の夫人と子供の世話をしていた。
弁護士殺人は、離婚裁判に絡むものなのか、洞窟探検事故に絡むものなのか、怪しい人物から、真犯人を見つけたすことができるか。
アンソニーは、ミステリー作家として、ホーソーンに先立って犯人を見つけ出したいと推理する。
果たして、その結末は。
2020年9月11日 初版
2020年9月18日 再版
発行所 （株）東京創元社
ISBN978-4-486-26510-6
C0197 \1100E