マヤ・セーヴストロム 著
井上 舞 訳
いろいろな生き物の赤ちゃんと親の不思議をイラストと短い文章で記した絵本である。
著者は、スウェーデンのストックホルムを拠点に活動するイラストレータ・作家だそうである。
生き物の特徴が少し誇張された感じのイラストも印象的である。
取り上げられている生き物は51種である。
例えば、タツノオトシゴは、お母さんがお父さんの袋（おなか）に卵を産みつけ、お父さんが赤ちゃんを産む。
ウサギのお母さんは、赤ちゃんを産む時、自分の毛を使って、ふわふわで暖かい巣を作るが、赤ちゃんが生まれると、お母さんは、巣を出て戻らない。他の動物に赤ちゃんが見つからないようにするためだ。
キリンは、立ったまま子どもを産む。２メートルもの高さから、地面に落っことされることになるが、こともはへいきみたいで、30分もしたら、ちゃんと立ち上がり歩き始める。
この他にも面白い話がたくさん出ている楽しい本である。
2020年12月10日 第1版第1刷発行
発行所 株式会社化学同人
ISBN978-4-7598-2049-2
C0771 \1500E