劉 慈欣（りゅう じきん） 著
池澤 春菜 訳
西村 ツチカ
著者は、中国のSF作家である。代表作は『三体』である。
本作は、筆者の唯一の童話で、電車の中で、iPadで一気に書き上げたものだそうだ。
火守は、1年365日、毎日、時間通り火を付けるのが仕事だ。時間は毎日違う。
火守のところに、サシャが、愛する女の子ヒオリの命を救って欲しいと尋ねてくる。
空に自分だけの星があり、星が暗いままだと、命を落とす病気になる。
火守は、すべての星の位置が記された本を持っている。
サシャは、一生、火守の仕事をしても良いので、助けて欲しいと頼む。
火守とサシャは、三日月を捕まえ、三日月に乗って、空に上がり、ヒオリの星を拭ききれいにする。
ヒオリの星は光を取り戻す。サシャは、ふるさとに戻らず、ヒオリの具合を気にかける。
やがて、一艘の船がやってきて、サシャにヒオリが元気になったと言う手紙が届けられる。
火守は、サシャが愛を知っていると思い、サシャに、火守の仕事のやり方を教える決断をする。
火守は、火を灯す作業にサシャを連れて行く。
2021年12月20日 初版発行
発行所 株式会社 KADOKAWA
ISBN978-4-04-1114888-9
C0097 \1500E