カズオ・イシグロ 著
土屋 政雄 訳
クララは人工知能を搭載したロボットである。AF(人工親友)と呼ばれている。
ショーウインドーに展示されたクララは、病弱の少女ジョジーに気に入られて、ジョジーの家に引き取られる。
クララは、観察力があり、また、色々なことにも気がつく。
お日さまが、通りすぐたあと、老人と犬が元気になったことから、お日さまが、ジョジーにも元気を与えてくれるとクララは考えた。
クララは、お日さまにお願いしたり、お日さまに尽くそうとする。
また、向上処置と言う遺伝子編集をしていないリックと言う隣家に住む少年とジョジーの友情を取り持とうとする。
一途に、ジョジーのためになるようクララは行動する。そして、やがて、ジョジーは成長する。
クララ自身がお日さまのようである。少し不気味だが、切ない物語であった。
2021年3月15日 初版発行
発行所 株式会社 早川書房
ISBN978-4-15-210006-1
C0097 \2500