マリア・エウヘニア・マンリケ 文
(Maria Eugenia Manrique)
ラモン・パリス 絵
(Ramon Paris)
とどろき しずか 訳
ベネズエラのサン・フェルナンド・デ・アプレという町で本当にあった話だそうである。
横長の絵本で、ワニの雰囲気にあっている。絵もイラスト的で綺麗だ。
猟師が皮を取るために、カイマンを仕留めたため、カイマンの赤ちゃんが迷子になった。
その赤ちゃんを宝石店のファオロが、クロと名づけて育て始める。
クロはすっかり、ファオロになつき、いつも付いて歩き、朝になると起こしに来るくらいだ。
月日は経ち、クロはすっかり大きくなり、ファオロは好きな人ができたとクロに打ち明ける。
ファオロは、結婚の前に、クロとアンヘラが仲良くなれるか確かめた。
クロは、おだやかでしあわせな暮らしの中で、さらに大きくなり、3メートルにもなる。
しかし、ファオロが突然病気で倒れる。クロは、部屋にこもったまま何ヶ月も出てこなくなる。
アンヘラが、ファオロの書いたカード見つける。そして、ファオロを思って歌い、ケーキを焼きました。
するとクロは顔を出しました。その後、アンヘラは、歌を止めることはありませんでした。
ネットで、日本でも、30年以上カイマンを可愛がって育てている人の記事が載って居た。
カイマンも人になつき、居なくなるとさみしがることに驚いた。
2022年2月10日 発行
発行所 株式会社 福音館書店
ISBN978-4-8340-8595-2
C8798 \1400E