たかはし きよし 絵・文
岩瀬 徹 監修
定点観測という自然観察の方法を教える絵本である。
同じ場所を定期的に記録している。
本書では、千葉県印旛郡酒々井町の小学校の通学路とその歩道脇の造成地の植物を中心に、春から次の年の春まで、20場面に分けて記録している。
オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、セイヨウタンポポ、ハルノノゲシと言ったどこにでも生えていそうな植物の成長や変化を記録している。
夏繁茂するクズやススキなども秋、冬になると枯れる。
季節により、中心となる植物の変化なども描かれる。
地味な絵本であるが、その地点の植物群の変化、個別の植物の変化などを細かく見て行くと色々な変化に気づき、興味深い。
2006年1月 初版1刷発行
発行所 偕成社
ISBN4-03-971230-7
C8745 \2000E