イタロ・カルヴィーノ 再話
関口 英子 訳
酒井 駒子 絵
梨の収穫量が少なく、梨の代わりにカゴに入れられて宮殿に納められた女の子。
梨を食べて、蔵の中に隠れていましたが、見つかってしまいます。
女の子は、梨の子という意味のペリーナと呼ばれ、仕事も良くするので、誰からも好かれ、王子さまとも仲良くなります。
やきもちを焼いた召使いに、「魔女の宝物を取ってこれる。」と噂を流される。
それを信じた王様に、宝を持って帰るまで、宮殿に入れないと追い出されます。
ペリーナは、歩き続け、梨の木に出会うと、その上でぐっすりと寝ます。
朝になると、おばあさんが、肉のあぶら3ポンド、パン3ポンド、モロコシの穂３ポンドくれ、ふしぎなおまじないを教えてくれる。
もらった3つのものとおまじないによって、ペリーナは、宝を持ち帰ることができる。
王様に、のぞみの品をやるぞと言われたので、王子に言われた、炭ばこを希望する。
炭ばこから王子が飛び出します。王様も二人が結婚の約束をするのを認めてくれます。
梨を大事にする農村で生まれたお話だそうである。
2020年9月10日 第一刷発行
発行所 BL出版株式会社
ISBN978-4-7764-0928-1
C8798 \1600E