鴨 長明 著
信吉 漫画
『方丈記』は鎌倉時代初期に書かれた随筆である。
鴨長明は、1155年に生まれ、1216年に、62歳で亡くなっている。
賀茂神社の正禰宜の子として生まれるが、やがて出家し、京都郊外の日野に閑居し、『方丈記』を執筆したそうである。
23歳の時に、安元の大火、31歳の時に、元暦の大地震にあう、そしてその間に、治承の辻風、福原遷都(の失敗)、養和の飢饉が起きる。
短期間に5回の大災害を経験している。その出来事と世の中の惨事を記録として残した。
災害の多い日本で生きる上での考え方も記している。
本作は、『方丈記』のエッセンスを漫画で描いたものである。
『方丈記』の原文自体は短い作品であるが、古語なので、本作は、取っ掛かりになると思う。
2021年9月15日 第1刷発行
2021年10月1日 第2刷発行
発行所 株式会社文響社
ISBN978-4-86651-407-9
C0030 \1350