ウイリアム・ジョイス 作・絵
(William Joyce)
小比賀 優子 訳
本書は、映画やiPad用絵本アプリを発表後に、完成させたそうである。
モリス・レスモアは、この世で、本がもっとも大切だった。自分でも、本を書いていた。
しかし、ある日、大変な嵐が起きて、全てのものが飛ばされる。そして、モリスが書いていた言葉もばらばらになって、どこかへ飛んでいってしまう。
モリスは、どうして良いかわからなかったが、とにかく歩きはじめた。
顔をあげると、女の人が、空とぶ本につかまって、どこかへ飛んでいった。
女の人が腕に乗せていた青い本が、モリスのところに飛んできて、ついておいでと合図した。
ついていくと、たくさんの本のあるところに辿り着く。
モリスは、ふしぎな本たちと一緒に暮らすことになった。
モリスは、夢中になって、本の世話をしたり、本を読んだり、本を書いたりした。
何十年もたって、モリスが、たびたつ時が来たようだ。空飛ぶ本につかまって、飛びたった。
モリスは、1冊の本を残していった。本は、舞い上がり、女の子の腕にとまる。女の子は、本を読み始める。
本が、物語をつないで行くことを記した絵本である。
2012年10月31日 初版発行
発行所 株式会社 徳間書店
ISBN978-4-19-863503-9
C8797 \1500E