エドワード・ゴーリー 著
(Edward Gorey)
柴田 元幸 訳
オズビック鳥という変な鳥が、エムブラス・フィングビーの山高帽に、降りてきた。
鳥は、エムブラスと永く一緒に暮らす意図のようだ。
楽器を一緒に演奏したり、ザガヴァ・ツリーのてっぺんで一緒にお茶を飲んだり、町外れで夕陽を見たりする。
カードゲームで喧嘩して口を利かなかったり、車で出かけたり、お揃いの防寒上靴を新調したり、カヌーに乗ったり、趣味を一緒にやったりする。
しかし、やがて、エムブラスは息を引き取る。枕もとに、そして、墓石に、オズビック鳥が留まる。
数ヶ月して、鳥は、飛び去る。
奇妙なゴーリーの絵は変わらないが、二人の温かい関係が描かれている。
2022年11月30日 初版発行
発行所 株式会社河出書房新社
ISBN978-4-309-25689-4
C0071 \1300E