モーリーン・サワ 文
(Maureen Sawa)
ビル・スレイヴィン 絵
(Bill Slavin)
宮木 陽子／小谷 正子 訳
世界最古の図書館は、紀元前2700年ごろ、メソポタミアで、粘土の書字板を体系的に集めた所が作られたのが最初らしい。
最古ではないが、古代の図書館で有名なのはアレクサンドリア図書館である。
紀元前300年頃にアレクサンドリア博物館の中に作られたようである。
その当時の本は、パピルス紙できた巻子本(かんすぼん)で、脆くて、長期間は保存できないものだったそうだ。
印刷機が発明されるまで書物の作成は、修道院での写本によるものが多かったため、書物は非常に貴重なものとして扱われた。
また、印刷により、いろいろな分野の書物が多く作られるようになり、書物愛好家も増えた。
それから大学図書館や公立図書館が設けられるようになる。
現在は、各地の図書館で、保管される貴重な書物や資料が、電子化され世界各地からもアクセス、利用できるようになりつつある。
本や図書館の何千年の歴史を70ページくらいの読み物にまとめた内容で、この分野のイントロ的な書物である。
本文の途中に、挿入されるコラムが、やや本文の流れを中断する形になり、少し読みにくく感じた。
2010年12月25日 初版第1刷発行
2014年6月1日 初版第2刷発行
発行所 西村書店
ISBN978-4-89013-923-1
C8000 \1800E