ダビデ・カリ 作
(Davide Cali)
レジーナ・ルック・トゥーンペレ 絵
(Regina Lukk-Toompere)
ヤマザキ マリ 訳
クマの兵士が、自分の剣がどれだけすごいか試して、森中の木を切り倒します。
クマの砦に突然水が流れてきて、壊されてしまいます。
クマは、砦を壊したやつを真っ二つにしてやると言って、水が流れてきたダムに行きました。
ダムの門番を見つけたクマは、砦を壊したのはお前たちだなと怒鳴りました。
門番たちは、バビルサ（イノシシの仲間）が悪いのだ。突然突進してきたから、ダムの水門を閉め忘れて逃げたと言う。
バビルサは、キツネが突然矢を打ってきたと言う。
キツネは、トリが果物を食べ尽くそうとしたから矢を打ったと言う。
トリは、誰かがボクらの家の森の木々を全部切ってしまったと言う。
そこで、クマは、森を切り刻んだのが自分だと気がついた。真っ二つにしなければならないのは自分だった。
クマは、ダムの門番に盾を贈って、バルビザが来ても驚かなくても済むよと言った。
クマは、バルビザの矢を抜いてやり、キツネに、果物を買ってやり、木を切り倒した森に新しい木の株を植えました。
トリには、切り倒した木で、大きな家を作り、巣が作れるような穴を開けました。
おしゃれな絵本である。問題を起こしたのが、自分だと気づいたクマが、罪を償い、森の平和を取り返そうとする。
人もこうあるべきだと思った。
2023年2月1日 初版第1刷発行
発行所 green seed books
ISBN978-4-910956-00-8
C8798 \1800E