堀川 理万子 著
おばあちゃんの部屋に女の子の古い絵がある。
おばあちゃんに聞いたら、おばあちゃんが子供の時に描いてもらったものだとその時の思い出を話してくれた。
おばあちゃんは、学校に行けなくなって、絵描きさんの家に１週間ほど、遊びに行かせてもらった。
おばあちゃんが行っても、絵描きさんは、海の見えるアトリエで、夢中になって絵を描いていた。
二人で、食事をしたり、一緒に本を読んだり、体操したりした。
朝の食事が終わったら、水着を着て浜辺に行ったが、絵描きさんは、泳がず、おばあちゃんが泳ぐのを見守っていた。
アトリエに帰ったら、絵描きさんは、絵を描き始めた。おばあちゃんも真似をして、絵を描いた。
車で、近くの美術館に連れて行ってくれたこともあった。おばあちゃんは、ロダンの彫刻に惹かれた。
帰ってきて、二人は、お互いの絵を描いた。
家に戻る前の日にパーティを開き、帰る日には、二人で、浜辺に行って、海を眺めた。
おばあちゃんは、「これから、あなたの大事な人に出会う。」と話してくれた。
作者が、子供の時に出会い、影響を与えられた人を思い出して描いた絵本だと思う。
2021年5月 初版第1刷発行
発行所 株式会社 偕成社
ISBN978-4-03-435160-4
C8793 \1400E