ハン・ガン (韓 江) 著
(한강 Han Kang)
斎藤 真理子 訳
優しい言葉で記されているが、内容的には難しいところがあると思った。
生後２時間で、亡くなった姉とその姉を看取った母のことをスタートに物語始まる。
著者がポーランドのワルシャワに招かれて訪れて分かったことがある。ワルシャワは、白い街であるがそれは雪などに覆われているのではなく、戦争で破壊し尽くされて、粉々にされた残骸で覆われていることである。
白が、死や生、破壊と復興などを筆者に想起させたのだと思う。
短い章の構成で、本書は構成され、一種の詩のような感じであった。
本の作り（製本）が凝っていて美しい本である。紙質の異なる紙が5種類、30ページくらいずつで、構成されている。
2018年12月20日 初版発行
発行所 株式会社河出書房新社
ISBN978-4-309-20760-5
C0097 \2000E