エイミー・ノヴェスキー 文
(Amy Novesky)
ジュリー・モースタッド 絵
(Julie Morstad)
横山 和江 訳
実在の人物、出来事をモデルにした絵本である。
その人は、フランスのアンヌ＝フランス・ドートヴィルという女性である。
世界を見て、執筆したいということで、オートバイで旅に出る。
まず、1972年に、唯一の女性として、レイド・オリオンと呼ばれるパリからイランのイスファハンまでのラリーレイドに参加し完走します。
1973年に単独で、バイクによる世界横断した世界最初の女性になります。
4ヶ月かけて、パリからカナダ、アラスカ、日本、インド、パキスタン、アフガニスタン、イラン、トルコ、ブルガリア、ユーゴスラビア、ハンガリー、オーストリア、ドイツを回って故郷に戻ります。2万キロ以上の旅である。
その後、バイクで、オーストラリア横断、南米も一周した。
絵本では、アンヌが2万キロの旅で、出会った自然、風景、人、文化などを描いている。
カナダで見たオーロラ、インドの象、バイクの故障と修理、アフガニスタンの石仏（もう見ることはできません）など。
「世界は美しかった。」「人間はよき人びとだった。」
大変な旅だったが、良い人にも出会い、良い旅をすることができたようだ。
オシャレな絵本であった。
（山恷のえほん）
2022年10月26日 第1刷発行
発行所 工学図書株式会社
ISBN978-4-7692-0502-9
C8797 \2000E