キャレン・レヴィス 作
(Caron Levis)
チャールズ・サントソ 絵
(Charles Santoso)
いわじょう よしひと 訳
コウノトリのクレペタンとマレナ、そして、やさしいおじさんの物語である。
2羽のコウノトリは、いつも一緒にいた。コウノトリは、夏にはクロアチアで過ごし、冬には南アフリカに渡る。
ある時、マレナが大けがをしてしまう。村人の世話によって、元気になるが翼は動かず、巣に戻ることもできなかった。
おじさんが、屋根に、巣を作りそこまで歩いていける足場を作ってくれた。
そこで、クレペタンとマレナは、また、一緒に過ごすようになった。
やがて、秋になり、海を渡る時が近づいてきた。しかし、飛べないマレナを置いて、クレペタンは飛び立とうとしない。
おじさんが、2羽を抱き寄せ、「さよならは友情の終わりじゃないよ」言った。
クレペタンは、他のコウノトリたちと一緒に飛び立った。
マレナの巣は、家の中に移され、穏やかに過ごした。春になると、屋根の巣をキレイにした。
やがて、クレペタンが、戻ってくる。そして、一つの巣に、羽を並べた。
この絵本は、実際にあった物語をもとにしているそうだ。この物語は19年間も続いたそうである。
コウノトリとおじさんのドキュメンタリーをNHKの放送でも見た。
2023年4月30日 初版発行
発行所 BL出版株式会社
ISBN978-4-7764-1091-1
C8798 \1800E