鈴木 まもる 著
生きものがつくる美しい家（出版社サイト）
どの家も素晴らしい。生き物は、どうしてこのような形や素材で巣を作ることができるのだろうか？
生きものの不思議を感じた。
鳥の巣でも、籠状のものだけでなく、袋状にしたものや山のようにしたもの、葉っぱを蜘蛛の糸などで編んだもの、土を固めたものなど多様だ。
動物も色々な巣を作っている。草の籠のような巣、地下に迷路のような巣を作るものある。
タコの巣も面白かった。タコは二枚貝やびん、陶器などの家を作り持ち運ぶが、自分の体に殻を作るタコもいるそうだ(カイダコ類のメス)。
水中に巣を作る蜘蛛も面白い。ミズグモは、水中に球形の空気の部屋を作り、この中で、餌を食べたり、卵も産むそうだ。
小さな蟻や蜂が大きな巣を作る。シロアリの巣は巨大な墓が並ぶ墓地のように見える。アシナガバチの巣は、外壁に覆われた高層マンションのように見える。
写真ではなく、精細な絵で描いてあり、巣の構造が分かり易く、美しい。
楽しい図鑑でした。
2023年7月18日 初版第1刷発行
発行所 株式会社エクスナレッジ
ISBN978-4-7678-3142-8
C0040 \1800E