ルイゾン・クジ 文
(Louison Couzy)
マルタン・デバ 絵
(Martin Desbat)
古川 萌 監修
松枝 恒典 翻訳
ミケランジェロ・ブオナローティは、1475年3月6日、イタリア中央部のカプレーゼという村で生まれた。
6歳の時に、お母さんが亡くなり、里親の家に預けられ、その里親の女性は、石切職人と結婚しました。
この男性に、時々、大理石の石切場に連れて行ってもらった。
10歳の時、フィレンツェのお父さんの家に連れて行かれ、勉強することになりましたが、絵を描くことのほうが好きだった。
13歳の時、ミケランジェロは、有名な画家ドメニコ・ギルランダイオの工房で彫刻家、画家になる修行をすることになった。
ギルランダイオは、ミケランジェロの才能を認め、フィレンツェの統治者ロレンツォ・デ・メディチに推薦した。
ロレンツォは芸術家や知識人を集め、芸術の都市を作り、ルネッサンスと呼ばれる時期を迎えていた。
17歳の時、ロレンツォが亡くなり、ミケランジェロは、フィレンツェをさる。
21歳の時、ローマのリアーリオ枢機卿に呼ばれ、古代の彫刻と並ぶものを作って見せてくれと言われる。
そして、「バッカス」を完成させる。これにより、ヴァティカンから、「ピエタ」の注文を受ける。
その後、「ダヴィデ像」「聖家族」「システィーナ礼拝堂天井画」などの素晴らしい作品を残している。
「瀕死の奴隷」のように、わざと作品を完成させないこともあったそうだ。ノン・フィニートと呼ばれ、完璧というものが存在しないことを示したかったのだそうだ。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、変わり者だが人から好かれ、一方、ミケランジェロは孤独を好み、愛想が良くなかったそうだ。
二人のルネッサンスの天才芸術家だが、対象的なのが面白かった。
2023年10月25日 発行
発行所 中央公論新社
ISBN978-4-12-005705-2
C8771 \1800E