ジョシュ・レイシー 作
(Josh Lacey)
モモコ・アベ 絵
(Momoko Abe)
みやさか ひろみ 訳
アルバートはペットがほしくてたまりません。ママもパパもだめだと言うばかり。
朝から晩までペットがほしいと言い続けます。
ある日、パパが、小さな包みをくれました。
包みを開けると出てきたのはじゃがいも。ペットのおじゃがくんだとパパは言います。
アルバートは、おじゃがをほおっておきます。でも、おじゃがはさみしそうに見えます。
おじゃがを列車に乗せたり、タワーのてっぺんに乗せたり、公園やプール、図書館にも連れて行きました。
お風呂に入る時はバスタブに座らせ、寝る時は同じ枕で眠りました。
日曜日の朝、おじゃががいなくなりました。探しても見当たりません。
なんと、ごみバケツにいました。アルバートはおこりましたが、ママは引き下がりません。
パパが、穴を掘ってくれました。おじゃがを入れて土をかけました。
ママとパパが、おじゃがのめんどうをよく見たね。ペットも飼えると思う。ハムスターはどうかなと言いますが。
アルバートは、ぼくのペットをかえして！と言います。
2週間後、おじゃがのところから小さな芽が出てきました。葉っぱは毎日大きくなります。
アルバートが土を掘ると、じゃがいもがたくさん出てきました。みんなにじゃがいもを分けました。
おじゃがを可愛がったアルバートに小さなプレゼントが届きました。絵もかわいい絵本です。
2023年9月5日 第1刷発行
発行所 株式会社こぐま社
ISBN978-4-7721-0265-0
C8798 \1500E