ただ のぶこ 著
はるさんと1000本のさくら（出版社サイト）
住む人が10人のおばあさんだけになった村の話である。
一番若いのは、はるさん86歳である。
はるさんの家にお婆さんたちは集まって昔のように村に人が集まるようにするにはどうすれば良いか相談します。
春は桜が好き、夏は水遊び、秋は果物が好き、冬は寒いから苦手。
みんなで桜を植えよう。川はそのままに、果物の木は大事に育てよう。と決めた。
次の日から、おばあさんたちは、桜の苗作りにせいを出しました。
1000本の苗をおばあさんたちは植えはじめました。
おばあさんたちは、しだいに亡くなり、1000本の苗を植え終わった時に、はるさんもなくなります。
はるさんは、苗を植えながら、家の壁に村の大きな地図を作りました。
1000本の桜の苗が植えられてから、100年経ち、村は見事な花の谷になりました。
新しい町を作ろうと場所を探していた建築技師が、はるさんの描いた地図を見つけます。
完璧な町の設計図でした。はるさんの地図にそって、町が作られました。
将来のことを考えて町を作ろうと言うお話だ。
2023年11月10日 初版発行
発行所 中央公論新社
ISBN978-4-12-005707-6
C9793 \1500E