降矢 なな 文・絵
クリスマスマーケット 〜ちいさなクロのおはなし〜（出版社サイト）
クリスマスマーケットが立ちました。
ある朝、クリスマスツリーの下に真っ黒な子犬が入った小さな箱が置かれていました。
マーケットのみんなが、クロと名付けて、空き箱の小屋も作ってくれて、可愛がってくれました。
しかし、連れて帰ることはできないので、もらってくれる人を探す張り紙をしてくれました。
赤いコートを着た女の子がお母さんとやってきました。女の子のリュックからは、白い犬の顔がのぞいています。
女の子が、クロに気付きましたが、お母さんは、家に連れて帰るのは難しいと思いました。
女の子が、帰ろうとした時に、白い犬のぬいぐるみが落ちてしまいました。
クロが、ぬいぐるみをくわえて、女の子を追いかけますが、追いつけません。
クロは、ぬいぐるみをクリスマスツリーの下に置いて、女の子のにおいを追って人混みに入ります。
女の子も、ぬいぐるみを無くしたことに気がついて、探し回りますが、見つかりません。
そして、女の子の泣き声が、クロの耳に届きました。
クロが、女の子の赤いコートを引っ張ります。女の子が、ぬいぐるみを見つけることができました。
女の子が、ぬいぐるみとクロと一緒に帰りたいとお母さんに言い、お母さんはうなづきます。
クリスマスらしいハートフルなお話でした。
2023年10月5日 発行
発行所 株式会社 福音館書店
ISBN978-4-8340-8739-0
C8793 \1500E