黒柳 徹子 作
武井 武雄 絵
木登りが好きで、木にとまってみたいと思っている女の人が作ったお話だそうだ。
鳥たちが木にとまって、みてきた世界中のことを話し合いました。そして、木にとまるのって気持ちが良いと言いました。
ある日、木が、「僕も木にとまってみたい」と言いました。鳥たちは、相談して、木を見晴らしのい良い木にとまらせてあげようと言います。
丘の上の大きな木の上にとまった木は、色んなものを見ます。山、公園、灯台、教会、海、船。
木は、船にもとまってみたいと言います。船に木はとまりました。マストが折れていたので、船長は喜びました。
船は、南極に、暖かい所と周り、木は花をつけました。渡り鳥たちも木にとまりました。
木に、実がなり、船は、暑い国に進みました。船長は、赤い美味しい実を子供たちに分けました。
実を食べた子供たちは、種を島に植え、この後、子供たちのおなかを満たしました。
何年かして、木は、船から降りて、見晴らしの良い丘の上に、根を下ろしました。そして、若い鳥に、若い頃の冒険話をして聞かせた。
黒柳徹子が、武井武雄に絵を描いてもらうことをお願いしたが、その3週間後に、武井武雄が亡くなってしまったそうである。
本絵本は、武井武雄の娘の三春が、武雄の残した絵から、物語に合わせて、選んで作った物だそうだ。
絵に合わせて、物語を変えたところはないそうであるが、説明調でなく、かえってファンタジックな感じになったような気もする。
2014年3月30日 初版発行
2023年12月30日 新装版初版発行
発行所 株式会社河出書房新社
ISBN978-4-309-29370-7
C0071 \1800E