第34週

14歳の世渡り術
世界ぐるぐる怪異紀行
どうして"わからないもの"はこわいの?

監修 奥野 克巳
著者 奥野 克巳 川口 幸大 イリナ・グリゴレ 近藤 宏 平野 智佳子
   福井 栄二郎 藤原 潤子 古川 不可知 村津 蘭

世界ぐるぐる怪異紀行 どうして"わからないもの"はこわいの?(出版社サイト)

9人の文化人類学者がそれぞれの調査研究で体験したり、見聞した怪異を記した本である。
アフリカ、南アジア、ロシア、中南米、太平洋、オーストラリア、東南アジア島しょ部、中国、日本の順である。
ペナンの妖術。ヒマラヤの雪男イエティ。ロシアの呪術。パナマの悪霊アントミャ。ヴァヌアツの魔女。
オーストラリアの人喰い怪物マムー。ボルネオの呪詛と猫殺しの夢。中国の鬼(祭祀してもらうことのない死者)。怪異の映像記録。
死や霊魂、人の思い、自分たちのコントロールできないものに恐れを抱き、理解できない現象を怪異と捉えるのは、世界共通だと思った。
文化人類学者が、調査研究で、現地の人々に入り込んで、生活を共有して得た貴重な体験だと思う。

2024年3月30日 初版発行
発行所 株式会社河出書房新社
ISBN978-4-309-61762-6
C0339 \1420E

0. 戻る