エリック・バトゥー 作
(Éric Battut)
石津 ちひろ 訳
あるところに美しい国がありました。立派なお城が二つ並んで立っていました。
二つのお城の王様は仲良しでした。住んでいる人同士も仲良しでした。
しかし、二人の王様が些細なことで仲違いし、戦争のきっかけになりました。
二人の王様は、兵士に、攻撃を命令しました。
兵士が亡くなり、家族が泣いても、王様は、争いを止めようとしませんでした。
大人は、子どもたちのことを忘れて、戦争を続けた。
しかし、子どもたちは、向こう側に友だちを見つけ、近寄り、みんなで遊びはじめました。
兵隊たちは、旗や槍を投げ捨てました。それでも王様は、動こうとはしませんでした。
王様の様子に困り果てたみんなは、チェスボードを一つ用意しました。
王様は、チェスにのめり込んで行った。ようやく人々は、ほっとしました。
子どもたちの笑い声が響き渡っている。
些細なことがきっかけで、王様が、戦争を始めるが、王様は、戦争をやめることができない。
子どもたちの一歩で、平和を取り戻すことができた。
戦争をテーマにした絵本であるが、草原の小さな兵士や子どもたちは可愛く描かれている。
子どもたちに、平和の大切さを教えられるが、王様に最初に平和の重要さを気づいてほしい。
2023年5月16日 第1刷発行
発行所 株式会社 好学社
ISBN978-4-7690-2277-0
C8798 \1800E