作 香山 美子
絵 柿本 幸造
りすのバビーが母さんりすと森でヒッコリーの実を集めます。
森には、ヒッコリーの実があっちにもこっちにもころころ。大きい実が、小さい実が、ころころ。
バビーは、大きい実ばかり集めました。大きい実でも軽いのもあります。実の後ろに穴が空いています。虫食いです。
バビーは、重い実を集めることにしました。
バビーとお母さんは、木の実をお腹いっぱい食べました。
冷たい風が吹き始めました。バビーとお母さんは冬に食べれるように、土の中に木の実を隠すことにしました。
バビーは、土に穴を掘って、自分の目印に木の実を歯で噛んで、穴に一つずつ入れて土をかけました。
森は落ち葉がいっぱい。もう埋めたところがわかりません。「探して食べるのがおいしいのよ。」とお母さんりすが言います。
雪が降りました。バビーとお母さんは、木の実を楽しく探して食べました。
春になりました。ヒッコリーの実が芽を出しています。
「ぼくきっと忘れると思っていたんだ。」「それでいいのよ。」
ヒッコリーが大きくなって、美味しい実をつけてくれるんだから。
ヒッコリーの実は、くるみの仲間で、少し小さいものようだ。
かわいい絵の絵本です。
1985年11月 第1刷発行
発行所 株式会社 ひさかたチャイルド
ISBN4-89325-550-9
C8793 \900E